[an error occurred while processing this directive]
いしふくコラム

【松本英毅氏】ニューヨーカーにとって、ゴールドは思った以上に身近な存在でした

2026年02月25日

いしふくコラムでは、読者の皆様への情報提供の一つとして、2025年より貴金属に関する四方山話や相場解説などを専門家に執筆いただきます。 専門家の深い知見に触れ、貴金属への興味・関心を持っていただければ幸いです。

今回は、よそうかい代表 松本英毅氏にコラム「ニューヨーカーにとって、ゴールドは思った以上に身近な存在でした」を執筆いただきました。

ニューヨーカーにとって、ゴールドは思った以上に身近な存在でした

執筆日:2026/02/18

ニューヨーカーにとって、ゴールドは思った以上に身近な存在でした

昨年春にこのコラムの執筆を始めて、早いもので一年になります。これまでニューヨークとゴールドというテーマで、色々と街を探索してきましたが、ニューヨーカーにとってゴールドが意外に身近な存在だったということを改めて感じる次第となりました。今回はこの1年を振り返りながら、改めてゴールドについて考えてみたいと思います。

金融の街には、やはりゴールドが不可欠です

最初にご紹介したのが、ニューヨーク連邦準備銀行(NY連銀)の地下金庫に眠る膨大な量の金地金でした。地上から約24メートル、海面からは15メートルも下にある金庫で、6,000トンを超えるという、1ヶ所に保管されている量としては世界最大のゴールド・バーが厳重に保管されている。1971年に当時のニクソン大統領が金との交換を停止するまで、ドルは兌換紙幣として、いつでも金と交換することができました。政府はドルの流通量に応じて金を保有する必要があり、当然ながら金融の中心地であるニューヨークには多くの大量の金が集まっていたということなのでしょう。今はもちろんドルと金を交換することはできなくなりましたが、ドルに対する信認が低下する一方で通貨としての金の価値は上昇する一方となっています。地政学リスクに経済の先行き不透明感の高さと、投資家の不安を高める要因が多く存在する中、安全資産としての需要が金価格を大きく押し上げている背景に、その昔通貨と連動していたという歴史があるのは間違いないと思います。

今もNY連銀の地下には大量の金が眠っている

ユダヤの人は、ゴールドよりシルバーがお好み

次にニューヨーカーは金をどこで買うのだろうと、ゴールドショップを求めて街をあちこち探索しました。まず向かったとは宝飾品をはじめとした現物の金の大需要国、中国とインドの人が多く住む地区でしたが、金を売るお店は確かに多くあったものの、絵的にはなんとなく物足りない感じがしたことは否めません。チャイナタウンの雑多な街並みの中に、野菜や果物を売っているベンダーの横に金を売るお店があったりするギャップは、楽しかったのですが・・・

それよりも印象的だったのは、アラブの人たちが多く住む地区のゴールドショップの派手さだったですね。イスラム法で金利を取ることを禁じられている彼らの金に対する思い入れは相当なもので、ゴールドショップも競って派手さを演出、富の象徴としてのゴールドの価値を高めているような感じがしました。一方でユダヤの人達にとっても、ゴールドは資産の保有手段として有力ではあるのですが、彼らの多くする地区にいくと、宝飾品店にはゴールドではなくシルバーがずらりと並んでいたのが驚きでした。宝飾品としてシルバーが好まれるというのは、ある程度知識として持ってはいましたが、まさかここまでシルバー一色だとは思いませんでした。世の中、まだまだ知らないことが多くあるのですね。

とにかく派手な、アラブ人街のゴールドショップ
ユダヤの人は、ゴールドよりシルバー1
ユダヤの人は、ゴールドよりシルバー2

ゴールドストリートは、特にゴールドとは縁がありませんでした

番外編として、マンハッタンにあるゴールドストリートにも行ってきました。ウォール街の近くにあるため、存在自体は以前から知っていましたが、調べてみると実際のゴールドにはまったく関係がなく、昔そのあたり一帯が麦畑だったことから、収穫期に麦の穂が金色に光って見えたことが由来となっているのだそうです。他にもゴールドの名前がついた地名がないのか、調べてみたのですが、意外にゴールドという名前のついたものは少なく、NY市ではこのほかブルックリンにゴールドストリートが、スタッテン・アイランドにゴールドアベニューがあった程度でした。このうちブルックリンのゴールドストリートには一応足を運んだのですが、こちらもゴールドという名前には似ても似つかないひなびた通りだったので、泣く泣く紹介するのは諦めました。

マンハッタンのゴールドストリート
ブルックリンのゴールドストリートは、かなりひなびています

次の一年は、金相場にも足を踏み入れて書いてみたいと思います

ニューヨークとゴールドというテーマでのコラムは、ひとまず今回が最後です。これからの一年はもう少し金相場にも足を踏み入れて、米国金融市場の関係などを中心に、色々と話を膨らませて書いてみたいと思います。せっかくなので、ニューヨークの風物詩も織り込みながら、読んでいて楽しい内容にしたいですね。色々とアイデァを考えていこうと思いますので、楽しみにお待ちください。

金・銀・プラチナのご購入は石福金属興業ネットショップで
石福金属興業ネットショップ
画像をクリックすると石福金属興業ネットショップへ遷移します
本コラムをお読みいただくにあたって
  • 本コラムは貴金属に関する情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・勧誘を目的としたものではありません。
  • 本コラム掲載の文章は、全て執筆者の個人的見解であり、当社の見解を示すものではありません。また、文章の著作権は執筆者に帰属しており、目的を問わず、無断複製・転載を禁じます。
  • 本コラムの情報を利用したことにより発生するいかなる費用または損害等について、当社は一切責任を負いません。実際の投資などにあたってはお客様ご自身の判断にて行ってください。
  • 掲載内容に関するご質問には一切お答えできませんので、あらかじめご了承ください。