いしふくコラム

金(ゴールド)の総採掘量は山手線何両分?―金の需要と希少性―

  • #金

2021年12月28日

あらゆる“モノ”の価値は、「供給量」と「需要量」によって決まります。

需要に対して供給が少ないと、モノの価値は上がり、 需要に対して供給が多いと、モノの価値は下がります。

今回は、「供給」と「需要」の面から、金をご紹介します。

プラチナについては、こちらの記事でご紹介しています。ぜひこちらもご覧ください

金の供給

総採掘量=人間がこれまで使用してきた量

金の総採掘量は推定19万トンといわれています。この「総採掘量」とは、人間の有史以来の採掘量を指しています。

「採掘量」というとイメージしづらいかもしれませんが、人間がこれまで金を採掘し「使用してきた量」と考えると、身近に感じられるかもしれません。

つまり、エジプトのピラミッドの中に収められた装飾品や、名古屋城の金のしゃちほこ、お持ちのネックレスや時計、スマートフォンに使われている部品など、世界中のあらゆる金製品の質量を全て合計して、19万トンなのです。

また、金の「埋蔵量」=「これから採掘できる量」は、約7万トンといわれ、新たな供給は限定的とされています。
そのため、いわゆる「都市鉱山」といわれるように、リサイクルによる供給が期待されています。

金の総採掘量は19万トン。身近なもので換算すると…

金の総採掘量19万トンは山手線の体積47両分

金の総採掘量は、体積でいえばオリンピックプール3.8杯分に相当します。

より身近なもので例えると、JR山手線を走る車両47両分(※)に相当します。
山手線は毎日毎時ひっきりなしに発着していますから、5度山手線を見送ってしまえば、金の総採掘量の体積を実感することができますね。

なお、身近な金属である鉄は、総採掘量が2000億トンといわれていて、体積換算すると山手線1億2千万両分、東京ドーム2万杯分に相当します。

ちなみに、プラチナの総採掘量はわずか7400万トンで、山手線では1.6両分に相当します。

金をはじめとする貴金属がいかに希少なものかお分かりいただけるかと思います。

※ E235系の外寸によります

複数の用途があり価格が安定的な金

金の需要は、宝飾需要、工業需要、投資需要の3つの柱で支えられていて、価格が安定的とされています。

2020年の金需要グラフ画像

※参考:ワールド・ゴールド・カウンシル社「ゴールドデマンド・トレンド」(2021年7月更新版)

たとえば、景気が良い時期には、宝飾需要や工業需要が伸びる一方で、投資需要は落ち込む傾向があります。
景気が良いのですから、利益がでづらい金投資より、株式投資に資金が集中するからです。

一方で、景気が悪い時期には、宝飾需要や工業需要が落ち込みますが、投資需要は伸びる傾向があります。
リスクのある株式投資から撤退し、安全資産とされる金に資金が移動するからです。

結果、景気が良い時も悪い時も、それぞれの時期に伸びる需要があることから、金は価格が安定的だといわれています。

貴金属投資をこれから始める方は、まず、貴金属それぞれの需要と供給のバランスに注目してみてはいかがでしょうか。

石福金属興業は、1930年の創業以来、貴金属総合メーカーとして、金地金(きんじがね)をはじめとする貴金属製品の製造・販売をおこなっており、
資産保全の手段として、①石福製インゴット(金地金・銀地金・プラチナ地金)などの現物をご購入いただく方法と、②「石福プラチナ&純金積立」で購入いただく方法の2通りをご用意しております。

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